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感じるままに

by fly-cha
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JD バリアント Part 2
JDバリアント2のタイイングです。
たぶん....釣れる....かもね。

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フック  ガマカツC12 #14〜#10
テイル  ブラウン・コック
ボディ  ポリダビング各色 or ピーコック
ハックル グリズリー
ウィング エルクヘアー 

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# by fly-cha | 2006-07-07 13:28 | Fly Fishing
101 Families At The New York City Vol.8
さて、娘の卒業式という一大行事を滞りなく済ませ、いよいよ今日からはニューヨーク観光が始まる。本日の予定は、午前中にこれから先の基地となるホテルに移動し、そして夕方からは楽しみにしていたオプショナル・ツアー第一弾のいよいよスタートだ。娘の提案で、ホテルの移動は経費節減のため家族全員で一致協力し、徒歩で20分ほどの場所にある Doubletree Guesut Suites Hotel まで大量の荷物をガラガラいわせながら運ぶ予定となっていた。しかし当日の天候は雨模様、両手に荷物を携えての移動を強いられれる状況下では、雨除けの傘をさす手がどうにも足りない。雨が降っても傘もささず、肩をすぼめ早足で歩く粋なニューヨーカーの真似をしたいところだが、この荷物の多さではカッコのつけようがない。年老いたおばーちゃんも一緒だからと娘を説得し、タクシーを使い移動することとなった。アメリカに来て今日で4日目になるが、雨が降ったり止んだりのぐずついた天候に連日悩まされている。マンハッタンで今の時期にこれ程雨が降り続くのは珍しい事例らしい。テレビニュースで豪雨による各地の被害の様子を報道しているが、日本同様、アメリカでも異常気象が頭をもたげているようだ。それにしても、ニューヨークでは傘をささない人が多いのは何故なんだろう?頭からスッポリとパーカーを被り、まるで雨を楽しんでいるかのようにも見える。パーカー羽織って颯爽とこの街を歩く姿が絵になって、コレがまたカッコイイんだよねー。
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101 Families At The New York City Vol.8_f0052167_1844741.jpg今日から帰国までは、タイムズ・スクエアーのど真ん中と立地条件の良い Doubletree Guesut Suites Hotel (ダブルツリー・ゲスト・スイートホテル)で滞在する事となる。ニューヨークのホテル事情からして部屋の広さ・立地条件・安全面など、すべてに於いて優れているホテルなのだ。このホテルでの1泊料金は一部屋 $300 位、以前利用した北野ホテルと比べれば格段にリーズナブルな料金設定となっている。宿泊費はともかく、家族全員が一つの部屋で安全に過ごせるというのはとてもありがたい。



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寝室にはフルサイズベッドが2台、またリビングにある長椅子はワンタッチでベッドに早変わりする。洗面ルームは独立した部屋で、多人数対応のためボールは2台設置してある親切設計だ。冷蔵庫・電子レンジ・コーヒーメーカー(豆付き)・ヘアドライヤーなどは言うまでもなく標準装備で、建物もニューヨーク市内のホテル(築100年のビンテージ物も多い)にしては比較的新しく、建物内も清潔で設備面のトラブルも少ない方の部類に入るホテルとの評価だ。NYC 内のホテルでは日本国内のような設備の完璧さを求めてはいけない、シャワーの水(湯)が出ない・トイレが流れない・・などのトラブルはごく普通に起き得る事なのだ。場所はタイムズ・スクエアの(7番街とブロードウェイが斜めに交わる交差点)ほぼ真横に位置し、人の往来も激しく繁華街的な雰囲気をもつ立地環境、日本で言うと新宿歌舞伎町ってとこかな。便利な反面、多少の不安もよぎる場所だが、安全面についてはホテル入り口に2〜3名のセキュリティーが24時間態勢で常駐しており、入館者にはホテル宿泊の証である自室のカードキーの提示を必ず求められる。不審者の進入については一先ず安心できるレベルだと言える。

但しこのホテルの利用はあくまで、ファミリーや友達などのグループでのNY観光を主な目的とした場合に限定した方が賢明だ。たとえば、大切な用件で相手に隙を見せてはならないようなビジネス目的での利用には向いていない。このような場合に選ぶべきホテルなら、迷わずFOUR SEASONS(フォーシーズンズ・ニューヨーク・ホテル) 或いは MANDARIN ORIENTAL New York(マンダリン・オリエンタル・ニューヨーク・ホテル)クラスを選択した方が良い。また、さして重要ではないビジネスや出張目的ならKITANO HOTEL(キタノ・ホテル)やNEW YORK HILTON AND TOWERS (ニューヨーク・ヒルトン・アンドタワーズ・ホテル) クラスを選ぶようにする。アメリカのビジネス業界では通常、取引相手の会社の規模や信用を計るのに、相手がどのホテルにステイしているのかでも判断される事がままある。自分たちが贅沢をするという意味ではなく、相手に対し自社の信用を誇示するという意味で、歴史的・お値段的にも格式あるこれらのホテルを、見栄を張ってでもチョイスせねばならないのだ。





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Doubletree Guesut Suites Hotel 到着後のチェックイン手続きは娘がすべてを取り仕切る。このホテルは英語オンリーで日本語などまったく通じない、ハッキリ言って私には荷が重過ぎるワケ。荷物をほどき一心地ついたところで、一家揃って散策に出掛ける事にする。私が手にするのはニューヨーカー定番のスタバコーヒー。この時はまだNYに馴染んでいないせいもあり、慣れぬジャケットを羽織りいささか緊張している様子で表情も硬い。街の雰囲気さえ掴めばこっちのもの、この後は何処へ行くにもパーカー&ジーンズ&スリッパ姿を通す。現地人にドップリ溶け込んだお陰なのか、街中で観光客にビラを配るサンドイッチマンには一度も声を掛けられる事もなく、最後まで完全無視を決め込まれた。つまり自他共に認める、憧れのニューヨーカーになり切っていたワケだ。(見てくれだけだが)

最初に向かった先は Grand Central Terminal (グランドセントラル駅)。ここは「アルマゲドン」や「インデペンデンス・デイ」などアメリカ映画ではお馴染みのロケ場所であり、築150年近い歴史的建造物でもある。フロアーには大理石が敷き込まれ、高さ125フィートのドーム天上にはプラネタリウムを想像させる星座が描かれている。駅構内に入ると、まず広大で美しい天上に見惚れてしまう。大窓のステンドグラスから入り込む光と相まり、幻想的な雰囲気さえ醸し出している。
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101 Families At The New York City Vol.8_f0052167_17402986.jpgこれはニューヨーク市内でよく見かける光景。観光客を乗せて走るグレイラインの赤バスだ。この赤バスはNY市内観光ツアー定番のダブルデッカーと呼ばれる2階建てバスで、チケットを購入すれば48時間以内ならいつでもどこでも乗り降り自由だ。観光から買い物までOKとタクシー感覚で使えるし、おまけに英語による観光ガイドまで付いている。



101 Families At The New York City Vol.8_f0052167_1855363.jpgNew York Public Library(ニューヨーク・パブリック・ライブラリー)世界有数の公共図書館で、誰でも無料で利用できるようになっている。図書館である以上莫大な蔵書は当然として、その中身は図書に限らず各種イベント・セミナー・ワークショップ・英語のクラスまでも無料で提供しており、カルチャーセンター的な要素も兼ね備えている。また設置PCによる無料インターネット利用の提供もあり、無線ラン環境も整っているので自分のモバイルPCを持ち込む事もできる。日本の公共図書館(市立・県立・国立など)とは全く次元が違う。日本でも是非見習って欲しい図書館システムだ。


101 Families At The New York City Vol.8_f0052167_10142282.jpg散策中に見つけたライフ・タイムビル。かの有名な雑誌LifeTimeを発行している出版社だ。このビルには Cable News Network(CNN : ケーブル・ニュース・ネットワーク)の放送局も入っている。





今夕から始まるオプショナル・ツアーの第一弾は、唯一私がリクエストしたジャズナイトツアー、それもロブスター・ディナー付きときたもんだ。何十年ぶりかに聞くJazzライブ演奏、それも当時憧れだった本場ニューヨークの名門ライブハウスというからウキウキ・ワクワクとテンションが上がるぜ。ツアー出発時刻は18時30分、集合場所はヒルトンニューヨーク1階ロビー奥のレセプションカウンター前となっており私たちの宿泊ホテルからは時間にして徒歩10分ほどの場所になる。ニューヨーク現地発の各主催オプショナルツアー集合場所は市内駐車スペースの問題から、最近ではすべてこの場所に限定されているようだ。これから先の帰国までのほぼ毎日は、ヒルトンまで歩いて往復せねばならない事となる。


101 Families At The New York City Vol.8_f0052167_14184171.jpg私たちを乗せたバンが向かった先は、Greenwich Village ( グリニッチ・ビレッジ)にあるロブスターディナーを食べさせてくれるこのお店。レストランは半地下にあり、ニューヨークシティの典型的な古いレストランスタイルのお店だ。入り口は小ぢんまりとしているが中に入ると意外に奥行きがあり大きなお店だ。通路は何処にあるの?そう悩んでしまう程、所狭しと詰め込まれた客席には驚かされる。オマールエビのディナーとの事でかなり期待をしていたのだが、思いは見事に裏切られてしまった。オイオイ、これってザリガニとちゃうんけー!?メインディッシュには体長20センチほどのオマール海老らしきものが1尾蒸されて出てきた。ハッキリ言って、どこ食べるんよ。今回のオプション参加者は総勢10名の日本人、食べるところがないといいながら海老の細い足を囓っていた。店内のASIAN的装飾からすると、インドネシア・タイ・ベトナムあたり?雰囲気がプンプンする。この手のレストランが今のニューヨークでは最新トレンドらしい。それにしても、サラダに入っていたパクチーとか何とかいう香草だが、私には耐えられまへんがな。


101 Families At The New York City Vol.8_f0052167_15311328.jpg美味しい(笑)ディナーが終わった所で、いよいよ次なる行き先は今宵のメイン会場となるジャズライブハウスのThe Village Vanguardだ。この Village Vanguard というライブハウスは70年ほどの歴史を持ち、ニューヨークではBlue Note と並び名だたるジャズメンを育てた名門中の名門ライブハウスなのだ。


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入店前からテンションがピークに達したのか、娘が見せたファンキーな表情?いやいや、これは娘にカメラを向けると必ず見せる、いわゆる照れ隠しの表情なのだ。もちっと、素直になれよなぁー....


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今宵の出演者はMark Turner-sax, Larry Grenadier-b,Jeff Ballard-d のトリオ、グループ名は" FLY " Oh 、何という偶然なのだ!私がこよなく愛するFly Fishing と同じFLYとはね、驚いてしまった。客席はこれまた狭い狭い、ウェイトレスのおねーちゃんが飲み物を運ぶのも一苦労だ。ディナーのとき飲んだビールのせいか急にもよおし、開演前に用を足しにトイレに向かう。暗く迷路のような狭い通路を奥に入って行くと、間違って楽屋に入り込んでしまったようだ。R, R, Restroom? 精一杯の私の英語だ。On The Red Line ! ベースの Larry が愛嬌タップリに答えてくれた。On The Red Line ? 足下に目をやると、通路に赤い線がペイントしてあった。Oh Yah , Thanks ! こうして無事に用を足す事ができた。演奏が始まると観客はアルコールが入り皆ご機嫌な様子だが、今夜の主役である Mark Turner 君の乗りがイマイチ悪い。ドラムスの Jeff Ballard と 、用足しの恩人であるウッドベースの Larry Grenadier が Mark を乗せようと懸命にプッシュするが、結局最後まで観衆全員乗りの悪いまま終わってしまった。演奏が終わり店を出ようとしたとき、偶然にも通路で乗りの悪かった Mark Turner と私が交錯した。不完全燃焼の演奏に少しムカツイテいた私はアルコールも少し入っていた事もあり、思わず握りしめた手の親指を立て、下に向けてフリフリしてやった。それをモロに見た Mark 君、目線 を落とし私に先を譲ってくれたのだ。 ・・・つづく。
# by fly-cha | 2006-07-06 17:13 | こころ模様
101 Families At The New York City Vol.7
101 Families At The New York City Vol.7_f0052167_13444950.jpgニューヨーク州のお隣りにあるVermont州Burlington国際空港へはタクシーを飛ばして1時間30分ほどだ。途中に横たわる巨大なシャンプレーン湖は(Lake Champlain)24時間年中無休運行するカーフェリーを利用すれば15分程度で対岸へ渡ることができる。

101 Families At The New York City Vol.7_f0052167_14175732.jpg湖畔道路が整備されており車で行く事もできるが、長さがおよそ180 km・最大幅19 kmもある巨大湖をドライブしている暇はないのだ。搭乗する飛行機はバーリントン18時50分発ニューヨーク行きの最終便、何が何でも乗り遅れる訳にはいかない。それにしてもの強行軍、いったい誰がこんなにも無謀な移動スケジュールを組んだんだ!それはもちろん....

ところで、このシャンプレーン湖にはチャンプと名付けられた得体の知れぬUMAと呼ばれる未確認動物が(ユーマ:Unidentified Mysterious Animal :謎の未確認動物)何度も確認されているらしい。アメリカでは五大湖に次ぐ6番目の大きさを誇る規模があり、周りの雰囲気とも相まり、いかにも「出そう」な霊気を漂わせる湖だ。私的に、この感覚は日本の福井県にある九頭竜湖で感じるのとよく似ている。九頭竜湖は人造湖だからUMAなどいるはずはないが、車で通過する度に全身に鳥肌が立つ。この湖は太古の昔から存在していたわけで、本当に居るのかも知れない。「特報!シャンプレーン湖を渡るフェリーが突然チャンプに襲われ、日本人4人を含む数人が行方不明・・」なんてシャレにならんわな。

私たちを乗せたタクシーはほぼ定刻でバーリントン空港に到着した。事情を知り、カッ飛んでくれた気の良いオッチャンともここでお別れだ。ホットした途端に腹が減った。空港内の売店で、ドでかいターキー&チーズのサンドウィッチとSサイズのコーヒー(アメリカのSは日本のLくらいの大きさ)で空腹を満たす。本当はターキーではなくハムが欲しかったのだが売り切れなので仕方がない。どうにも私にはこのターキーが味覚に合わない、ハッキリ言ってクサイのだ。何処へ行ってもターキー、ターキー、ターキーサンド、アメリカ人は七面鳥が大好物らしい。

101 Families At The New York City Vol.7_f0052167_8501482.jpgここ Burlington 空港から利用する航空会社は JetBlue Airways(ジェットブルー航空)を利用する。誕生して間もないこの航空会社は、近年、米国内既存の大手・準大手航空会社の牙城を揺るがす驚異の存在となっている。この新進気鋭の航空会社は安い・早い・快適で楽しいをコンセプトとし、実際搭乗してみると、既成概念を無視した斬新なその手法に驚く。機内環境的には42chの機内ライブテレビ・総革張りのシートなどアメニティーの充実を計り、米国内を凌ぐ日本の航空会社並の装備を誇る。その反面搭乗客に、ごく当たり前に提供される無駄な機内サービスを簡素化しコストを下げている。搭乗時間が多かろうが少なかろうが、機内食は出さずドリンク・つまみサービスのみと徹底しているし、飲食後の紙コップや空き缶・ゴミの回収には乗務員が大きなゴミ袋を開け客席を廻り、乗客が自分でゴミ袋にポイッ!ってなわけだ。キャビンアテンダントなど勤務中であるのにも係わらず、ぺちゃくちゃお喋りしながら体をくねらせダンスを始める始末。陽気でお茶目なアメ人の本領発揮なのか、実に楽しそうに仕事をしている。機長アナウンスでの言葉「Let's enjoying !」この会社の体質を如実に表していた。この JetBlue なる航空会社、実は密かに日本進出を狙っているという噂がある。過剰サービスをすべて削ぎ落とし、運賃のコストダウンを武器に日本進出を果たしてくれたとすると、日本国内フルタイム¥10,000 均一料金なんて事も可能なわけで、午前中は九州で釣りをし午後は北海道でイブニングまで存分に楽しみ、夜8時には自宅で食卓を囲む・・な〜んて贅沢な1日を過ごす事も可能となるかもね。




New York JFK には午後8時過ぎに到着した。JetBlue 航空会社で航空チケットを手配した折にホテルまでの足も予約を入れてあった。乗り合いのバンが既に待機していて、早速乗り込みマンハッタンを目指す。今日の宿泊先であるKITANO ホテルまでは一緒に乗り合わせた客を各宿泊ホテル前で降ろしながらの道中となり、私たちがホテルに到着したのは午後10時少し前と遅いチェックインとなってしまった。今日でこのホテルは2泊目の勝手知ったる宿、ゆっくりと旅の疲れを癒す事が出来る。
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101 Families At The New York City Vol.7_f0052167_17151840.jpg私の中でNew York といえば、最初に頭に浮かぶのがコレ。42nd St. でひときわ目を引く尖塔を持つビルは、クライスラー社の本社だった(過去形ね)クライスラー・ビルだ(1930年築)。現在はエンパイアステイト・ビルに続きニューヨークで2番目に高いビルとして有名だが、高さよりもこのアールデコ建築のデザインが素晴らしい。ホイールキャップをモチーフとしたステンレス製の光り輝く連続アーチ、三角形に切り取られた窓、うろこ状のデザインが人々の目を引く。


101 Families At The New York City Vol.7_f0052167_14523098.jpgこんな所にもクライスラー車のボンネットを飾るワシの装飾が施されており、ニューヨーク摩天楼と呼ばれていた古き良き時代のアールデコ様式の最高傑作に間違いない。2005年リメイク映画キングコングの中で、最期を迎えるコングが登ったのは今作品もオリジナル通りエンパイアステイトビルだったが、もし今度リメイク版を制作する機会があったら、是非ともエンパイアではなくこのクライスラーで制作して欲しいものだ。




KITANO ホテルの部屋だが、今回は娘が加わり総勢4人となるため12階のプレミアルーム(前回の部屋は5階プレミアルーム)とすぐ隣の部屋に別れて宿泊する事となる。アメリカのホテルは基本的に一人または二人で1部屋をリザーブする形式が多い。部屋の広さによってはエキストラベッド1台の追加が可能であるが、それでも一部屋3人までしか宿泊できないシステムとなっている。部屋の大きさやベッドの大きさからすると1台に2人寝る広さは充分あり、フルサイズベッド2台の部屋ならエキストラベッドと併せ5人の宿泊が可能だ。旅行社との事前打ち合わの折り、「家族全員が一つの部屋で宿泊したい」と強い要望を出した。担当者はこちらの意を汲みホテル側と折衝に当たってくれたが、結局の所は色よい返事をホテル側から貰う事は出来なかったのだ。頑張ってくれた担当者には悪いがホテルの対応にむかついた私は「部屋は広いしベッドも大きい。料金体系は日本と違い、一人に付きいくらではなく一部屋いくらで借りるシステムなんだから、わざわざ2部屋分の宿泊費を出す必要はない。ましてホテル側が部屋の宿泊人数を調べに来るわけでもないし、黙って部屋に入り込んでしまえばそれで良いんじゃないの?」こう伝えると担当者は困惑した様子、つまりOKってことだ。この手法、実は現在の中国旅行では日常茶飯事に行われている事なのだ。しかし今回の旅は娘の卒業祝いを兼ねた記念旅行という事情で、もし万が一何かあって折角の旅にケチを付けられるような事態に陥っては困るわけで、格式あるホテル事情を考慮し、仕方なく私たちは良識ある大人の対応をする事とした。

KITANOホテルで連泊しニューヨーク観光をするという希望は潔く諦め、宿泊は今宵限りとし、翌日からは宿を変える手配をしていた。翌日から帰国の日までの宿は、タイムズスクエアーのど真ん中にある Doubletree Guest and Suites Hotel という家族一緒に泊まれるリゾート形式のホテルに移動し、みんなでワイワイと楽しく過ごす予定となっている。・・・つづく。

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# by fly-cha | 2006-06-27 18:12 | こころ模様
101 Families At The New York City Vol.6
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2006年5月13日早朝、7年間待ち望んだこの日が、たった今始まろうとしている。私も妻も言葉少なげだが思いは同じ、「頑張ったね!良かったね!ご苦労さま!」
お互い言葉では到底言い表せない思いが駈け巡る。

さあ いよいよ本番、ぜ〜んぶ忘れて思いっ切り楽しもうぜ。





昨日に引き続き部屋を片づけ、式典終了後すぐに出発できるよ荷物をまとめる。最後に部屋のフロアーを綺麗に掃除し終わったところでRA(Residence Assistant、いわゆる寮長)を呼び最終チェックを受け完了となるのだが、RAを呼ぶにはまだ朝が早過ぎる、一人私はタバコを吸いに外に出る事にした。昨日に引き続き雨がシトシトと降り続いている。ひと心地ついたところで部屋に戻ろうと玄関のドアを開けようとし私は愕然とする。ドアが開かない!裏口ならOKかと行ってみるがやはりムリ。部外者の侵入を防ぐために、時間設定されたオートロックが早朝のため作動しているのだ。ドアを開けるには登録IDを入力するか、建物内の人を呼び寄せ中から開けて貰わないと入室は不可能、締め出しを食らってしまった。ど、ど、どーしよー。そうだ!娘の部屋は2Fで窓の外には駐車場が見えていた、窓のそばに誰か来れば私を見つけてくれるハズだ。セキュリティーパトロールを気にしながら、気付いて貰うまで暫しの間、雨に打たれ窓を見上げて一人寂しく手を振った惨めな私だった。


101 Families At The New York City Vol.6_f0052167_16565078.jpg今回卒業する生徒数は総勢900人ほど、式は午前中に行われる第一部と午後に行われる第二部とに分けられる。うちの娘は午後1時15分から始まる第二部参加となっているので時間的な余裕がある。のんびり朝食を済ませた後はColledge storeに出掛け、学校の名前が入った、何か記念になるものを購入することにした。このショップには学校名が入ったTシャツ・カップなどのスクールグッズから生活用品、はたまたMacPCまでありとあらゆる物が販売されている。


101 Families At The New York City Vol.6_f0052167_1475458.jpg食料品以外の生活必需品や勉強用具など、足りなくなってもわざわざ街まで出掛ける必要はないのだ。広大なキャンパス内には衣・食・住、全てが備わり、安全面では校内警察(正規の警察官)が定期的にパトロールを行っている。言うなれば、大学キャンパスは独立して機能する一つの小さな街だとも言える。この手の大学が日本にあるかどうか知らないが、いかにもアメリカ的なのだ。





そろそろ出掛ける時間となりBanks Hall 駐車場にお迎えのタクシーを呼ぶ。今日はこの街に数社あるタクシー会社にとって一年で一番忙しい日?部屋の窓から外を覗いているとひっきりなしに生徒の送迎をしている。一台、また1台とやってくるが私たちが頼んだタクシー会社の車ではない。ヤキモキしながら待つ事20分、やっと来た・・今回乗るタクシーが今までの中では飛び抜けたオンボロ加減さだ。ドアを開けると、開けたドアが平行には開かずガックリと5センチほど下に落ちる。さらにマフラーからは白煙がモクモクと吹き出している始末。ボディーぼっこぼこの日本車だった。この際贅沢は言っていられない、動けば良いんだ、動けばね。キャンパスから一般道に出た途端に大渋滞だ。何たって午前の部参加者の帰宅時間と午後の部参加で赴く時間が、会場までの短い区間で交錯するのだからしょうがない。各交差点には地元警察官が立ち交通整理しており、今だけ右折禁止・今だけ左折禁止の規制で会場までの道は大きな迂回を余儀なくされた。しかしNo problem ! こんな事もあろうかと、時間的に30分以上の余裕を織り込んでのスタートだった。


101 Families At The New York City Vol.6_f0052167_17454796.jpg余裕で会場到着だ。会場となっているのは地域の体育館らしいField House Arena なる大きな建物で、天上近くの壁にはバスケットボールのゴールが折りたたんである。中央フロアに置かれた卒業生用のイスを取り囲むように仮設階段兼イスが設置され、参列者はここに座って観覧する事となる。




101 Families At The New York City Vol.6_f0052167_17555151.jpg式の時間が近づくにつれ次第に応援団が詰めかけてくる。中央の席を陣取った人たちはこの後排除される事となる。私たちの陣地は向かって左側階段、ちょうど写真がキレるあたりの最前列を確保した。しかし式が始まると陣取ったこの左側の場所が仇となってしまう。娘の着座位置は向かって右階段側、私たちからは反対側になってしまい手も足も出ない。結局の所、思い出となる写真が殆ど撮れないまま「完」となってしまった。


101 Families At The New York City Vol.6_f0052167_1040521.jpg館内の照明が落とされ、いよいよ始まる!いきなり会場後方から地元のおっちゃん達?からなる派手なタータンチェックのスカートを腰に巻いたバグパイプ編隊の大行進だ。ここアメリカで、それも卒業式という場で何故バグパイプ演奏なのか。この地に住む人たちの祖先はスコットランドやアイルランドの、いわゆるケルト系民族の移民がたくさん入植してできた街なのだろう。派手なおっちゃん達に続き卒業生の入場行進だ。


101 Families At The New York City Vol.6_f0052167_10442172.jpgまづ教授陣の挨拶から始まり校長先生の挨拶、次にホーナーと呼ばれる成績優秀者が各学科毎に壇上に呼ばれメダルのようなものが授与される。最後は男女各一人づつ選ばれた学年全体の最優秀生徒の表彰があり、栄誉に輝いた生徒がスピーチをぶつ。いつ終わるのかわからない朗々とした女子生徒のスピーチに会場から苦笑いが起きる。やっとの事で終わったスピーチに会場からは、いろいろな意味でヤンヤの喝采が起きる。最後に卒業生の名が一人づつ呼ばれ、壇上の校長先生から卒業証書が手渡される事となる。何せ400人もの卒業生、娘の名が呼ばれるまでにはかなりの時間があった。「イクゥ〜コ マトゥ〜モォトゥオー」や、や、やっと呼ばれたー!席から起立し壇上に向かうが、あまりの背の低さに何処にいるのかわからない。並んで順番を待つ生徒の列に一ヶ所だけ歯抜けのように凹んでいる場所が見えた。ウオォー、きっとあそこだ、四角い帽子しか見えないが間違いなくアソコにいる!娘のそばに駆け寄りハグしてやりたいが、警備員に阻止されてしまい今の場所からは動けないのだ。遠く日本からやって来てるんだから、も少し気ーきかせ〜や....


滞りなく全員の卒業証書の授与が終わったところで再び照明が落とされ、例のバグパイプ軍団が水先案内人となり生徒達が退場を始める。よっしゃ、今度こそ娘の写真をと家族全員が会場の外へ先回りし、カメラを構え今か今かとその時を待つ。きた〜!絶好のチャンスとカメラのシャッターを押す。Oh my god ! ば、ば、ばってりーが・・。最初で最後のシャッターチャンスに痛恨の電池切れ、なんで わざわざ ここでなの?結局のところ、まともに撮れた写真は会場到着時、式が始まる前に撮影したこの2枚の写真だけだった。この日のためにわざわざ大容量メディアを購入し、バチバチ撮ろうと気合いを入れ臨んだ私の気分は、お陰でイッキに萎える。
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感動の余韻に浸っている時間はない。娘の退場と同時に私たちはこの場からの脱出を計る。学校の規則で、寮で暮らす学生すべて、今日中に荷物をまとめて寮を出なければならないのだ。帰宅につく人々の車で道路が大渋滞する事は目に見えており一刻の猶予もない。携帯電話ですぐさまタクシーを呼ぶ。本来ならばこの地で宿を取り、ゆっくりと卒業祝いをしたいところだが、私たち家族は今日中にNY City のホテルまで戻らねばならないのだ。程なくタクシー会社から「施設入り口が進入禁止なので道路まで出てきて欲しい」と連絡が入る。コリャ大変だ、道路まで400メートルほどの距離を、ばあちゃん共々駆け出すハメになった。

ダッシュしたお陰で渋滞に巻き込まれる事もなく寮まで無事到着。タクシーから降りる際、運転手のおっちゃんが満面の笑みで「Congratulations !」とお祝いの言葉を掛けてくれる。この一言で忘れていた笑顔がようやく戻る。時間ばかりが気になっていた私たちの顔は、みな眉間にシワを寄せていたに違いない。気を遣ってくれたタクシーのおっちゃんに感謝し部屋に戻る。ホットする間もなく再びタクシー会社に電話し空港までの送迎を頼む。15分ほど間をおき、まとめておいた荷物を両手両足に携え待ち合わせの場所に出向くと、先程別れたばかりの気の良いおっちゃんが運転するタクシーが待っていてくれた。ラッキー!早速荷物をトランクに押し込み、お隣のバーモント州にあるBurlington国際空港(所要時間1時間30分)目ざし、いざ しゅっぱ〜つ。・・・つづく




★ ニューヨーク州立大学(State University of New York)

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4年制大学

娘の卒業した大学の正式名称は、State University of New York, Plattsburgh / ニューヨーク州立大学プラッツバーグ校(通称 SUNY : スーニー)という4年制大学だ。SUNYと呼ばれる学校群はニューヨーク州各郡に設置された Community College(コミュニティ・カレッジ : 2年制)または4年制大学で構成され、州内には全部で64キャンパス、6000を超える学科を有する巨大大学群のことで、プラッツバーグ校はその学校群の中の一校となる。日本でよく混同される、The City University of New York / ニューヨーク市立大学(通称 CUNY : クーニー)や、世界的にも有名な New York University / ニューヨーク大学( 私立総合大学)とは全く別の学校となる。

金銭的には、1学年度9ヶ月の学費は概ね $19000(授業料、住居費、食事代、健康保険料その他の必要経費を含む) プラス$2000くらいが必要となる(本代、旅費、娯楽費、衣料費など)。しかし日本の一般的な私立大学で必要な1学年度の学費を考えると決して高い金額だとは言えない。学校学部により多少の違いはあるものの、授業料だけでも概ね100〜130万円位が必要となる。また州立大学では学校が認定した一定基準の成績以上を残す留学生については、学業成績優秀者奨学金や学内奨学金が考慮され、年間$1000以上の奨学金交付を受ける事ができる。この奨学金は日本のそれとは違い卒業後に返す必要のないものなのだ。もちろん金銭感覚の鋭いウチの娘、頑張って親孝行をしてくれたお陰でかなり助かっていたのだ。

高校3年間の単位を米国で取得した娘は、日本からの留学生であるにもかかわらず現地の生徒と変わらない扱いをされ、要履修単位である第二外国語科目の選択を「日本語」でもOKという指導を受けた。ここプラッツバーグには日本語の講義がなく、開講しているニューヨーク大学までわざわざ講義を受けに出掛けたことがあった。もちろん試験は優秀な成績で合格し単位を取得した(日本人なんだから当然ね)たとえ短い期間ではあっても、かの有名なニューヨーク大学に一時在籍(正規のIDを貰った)する学生だったことになる。いつだったか忘れたが、日本国会の偉い代議士先生が学歴を詐称し「海外の◯×大学留学在籍」と経歴を記載していたことが発覚し、マスコミに吊し上げられた事件があった。代議士先生のような事実無根のウソはいけないが、娘が履歴書を書く場合「ニューヨーク大学在籍」と書き足したとしても、記録として残っている以上学歴詐称にはならない事になる・・笑ってしまうが事実は事実で、日本とは違う ものの考え方に驚いてしまう。

日本では「アメリカの大学は、入るのは簡単だが出るのが難しい」などとよく言われる。この表現は基本的には間違っていない。日本とアメリカの大学入試制度の違いが起因となり、このような誤解を招くような捉え方をされているようだ。しかし実際のところは日本同様か、それ以上に厳しい入学基準があり高い競争率となっている。日本と違い、基本的にアメリカには入学試験なるテストはない。選考方法は入学希望者がそれまでに取得した科目内容やその成績、全国統一試験の結果(米国内)、英語力(英語を母国語としない者)、エッセイ、推薦状など、出願者が願書と共に提出した書類を元に慎重に吟味され合否が決定される仕組みとなっている。入校希望者の成績はGPA(Grade Point Average)と呼ばれる世界基準評価システムで出された各教科の取得グレードポイントを平均したもので判断される。GPAスコアは5段階評価を採用しており、最高獲得スコアは各教科毎に90点〜100点=4.0(A或いはA+ / 優)・最低は59点以下=0.0(F / 不可)となる。極端な話、たとえばアベレージGPAスコアが2.8の生徒が公表3.0の大学を希望したとしても、基本的には最初の書類選考時点で不可とされる場合がほとんどだが、学校によっては、提出されたエッセイのでき次第で多少のGPA不足は容認され入校許可を出す場合がある。以上が大学に入る場合の大まかな基準で、卒業に関しては日本とは比べる術がないほどで、ボヤボヤしていると卒業はおろか進級すらできない状況に追い込まれてしまう容赦のない厳しさをもっている。




コミュニティ・カレッジ(Community College)

Community College(コミュニティ・カレッジ)はアメリカの公立の二年制大学の事。 修業年数や準学士号授与機関であるという事から日本では「短期大学」と安直に訳される事が多いが、社会的背景や学校構造を考えると必ずしも的確な訳ではない。俗に「コミカレ」とも呼ばれる大学で、コミュニティという表現にあるように、その地域に住んでいる人たちへの高等教育及び生涯教育の場として公に設けられたもので、基本的には志願者全員合格が前提となっている。このような性格の学校のため、入学する生徒は高校卒業したてのいわゆる「普通」の学生はもちろん、低所得者・シングルマザー・高齢者・主婦など多義に渡っている。階級や年齢など関係のないオープンな教育環境であり、教育を望むすべての人々に経済的・教養的・社会的なチャンスを与えるのを主な目的としている学校だ。コミュニティ・カレッジは、一般的にはビジネス・コンピュータ等の職業訓練や学位取得を重視したコースを主とした編成になっていることが多いが、歯科助手・保育助手・リハビリ助手・音楽療法助手などの資格取得コースもある。学位過程を修了すると「準学士号」(Associate of Arts) が与えられる。地域重視ではあるが、留学生でも高校卒同等以上資格がありTOEFL等により英語力が証明できれば(普通450から500点と低めの設定がなされている)、志願者全員が基本的には合格する仕組みとなっている。ただし留学生に課せられるTOEFL得点基準についてだが、これはあくまでも入学を認める条件であって、実際の授業への参加を認めたものではない。大半の学校は留学生に対しTOEFL持ち点とは別に Placement Test(プレイスメントテスト)を入学後すぐに行う。このテストは英語で行われる授業の理解能力を判断するための実践的なテストである。このテストに合格できない生徒は学校の用意したESL (English as a Second Language の略、日本では一般的に語学学校とか語学留学と呼ばれている)に入らされ、合格するまでは強制的に英語の勉強だけをさせられる事となる。ESLクラス受講中は当然、基本的には実際の授業への参加は認められず単位取得もできないのだ。

金銭的には4年制大学の概ね半分で済む。また同じ州立大学群内の4年制大学へ単位が持ち越しやすいシステムが確立されてるため、卒業と同時に4年制大学へトランスファ(編入)する生徒が非常に多い。Community Collegeで過ごす2年間の授業内容は4年制大学の「一般教養過程」に近い内容になっており単位が持ち越しやすいわけだ。大学の2年間の単位は学費の安いコミカレ利用で取得し、残りの専門課程を4年制大学で取得し卒業する方法が、最も効率的でコストパフォーマンスな方法だといえる。当然ウチも利用させて貰い御利益に預かったのだ。

私たちが経験したアメリカの大学への留学について(ニューヨーク州立大学群に限る)それに要する費用などを実際こうして検証してみると、「思っているより費用が掛からない」という事実がよく理解できるはずだ。日本で私立大学に子供を通わせるのと変わらない金額か、もしかするとそれより遙かに少ない出費で済んでしまうかも知れない。ただし、アメリカの大学で日々行われる授業内容は、半端な気持ちで臨んでいては、ついて行く事すらままならない。日本の大学での学生生活とは一線を画す、厳しさがそこには存在するのだ。
# by fly-cha | 2006-06-23 17:17 | こころ模様
101 Families At The New York City Vol.5
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NY2日目の朝を迎えた。さあ、いよいよ今回の旅のメインイベントが始まる。娘がホテルまで迎えに来て、大学がある Plattsburgh (プラッツバーグ)という街まで移動し、夕方から始まる卒業式前日のレセプションパーティーに参列する予定となっている。昨日の夕方までかかりファイナルテストを全て済ませた娘は、深夜12時過ぎ現地発、早朝6時ニューヨークシティー到着のバスに乗りホテルまでやって来る。私たちと合流後はすぐにとって返し、再びバスで大学まで戻るのだ。片道6時間掛けやって来てまた再び6時間掛けて帰る。私たちは良いが、娘は12時間バスに乗りっぱなしでの徹夜強行軍となってしまう。私たちが単独で大学のある街まで行く事ができれば、娘にこれ程苦労を掛ける事はない。旅のスケジュールを組む時点で娘に打診してみたところ、「ムリ!」即答で返事が返ってきた。


101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_175079.jpg午前6時に起床し5Fの部屋から1Fロビーまで自分達で荷物を降ろす。ポーターを頼めばチップが$10 ほど掛かってしまう。節約、節約・・。チェックアウトを済ませホテルのギャレーに余分なスーツケースを預ける。保管料は$8 ほど掛かるが、あちらでは必要ないものばかりだし移動が大変なのでスリム化したいのだ。Plattsburghに持って行くのは着替えの下着類と洗面道具・式参列用のスーツのみ持参で出掛ける。待ち合わせ予定の午前7時30分を回っても娘は来ない。どうしたんだろう、事故でもあったか?しびれを切らせ、娘の携帯電話に連絡を入れてみる。原因は、カナダ発のバスが国境通関で手間取ってしまいNY到着が遅れているとのことだった。結局娘は予定の1時間遅れで到着した。久し振りのご対面だが感傷に浸っている時間はない。バスの出発時間が迫っているのでタクシーを飛ばし乗り場まで急ぐ。ホテルからは5分ほどで到着し、バスの発車まではまだ30分程の余裕はある。しかしこのバスステーションのデカさといったら呆れるほど、タクシーを降りた場所がいつも娘が利用している所と違っていたせいで101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_1759399.jpgPlattsburgh行きの乗り場が何処にあるのかわからず迷子になってしまう。おとーさんたちだけで学校まで来るのは絶対ムリ!そう娘がほざいたワケがここにきてようやく理解できた。案内所で聞いてやっとの事で見つけ出した乗車場だったが、そこには既に長蛇の列ができている。もしこのバスが満員で乗れないような事態に陥ると、次の便は2時間後となりレセプションにはどうあがいても間に合わない。絶体絶命と覚悟したが、ほどなく列の半分は違う所に行く人々だったと判明しホッと胸をなで下ろす。ほんとに、もー、朝っぱらからいろいろと心臓に悪いことばっかしだぜ!


この長距離バスは、いわゆる、YAZAWAのえーちゃん風にいうところのTraveling Bus、業界用語では「トラ・バス」なのだ。バスに乗り込み一路、中継点であり乗り換え地である州都Albany(オルバニー)を目指す。混雑するCityを抜けた途端にアメリカらしい景色へと一変する。マンハッタンという所は一種独特の雰囲気がある街、一歩外に出るとまるで別の国に来てしまったような錯覚を覚えるほどだ。バスはフリーウェイに乗っかりひたすら北進する。私のテンションは自ずと上がりっぱなし、思わずYAZAWAの「トラベリング・バス」のメロディーを口ずさむ....隣の席で居眠りするばーちゃんの年季の入ったシワくちゃ顔を見た瞬間、テンションは急降下してしまった。


101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_1393670.jpgあ〜、日本もアメリカのように高速道路がタダだったら思い切り遠くまで釣りに出掛けられるのに・・。乗り換え場所であるAlbanyまで行く途中には、アメリカFF発祥の地と言われフライフィッシャー憧れの聖地であるCats Killを通過する。途中で停車して貰う訳にはいかないので、せめて地名の入ったカンバンだけでも写真に残したいと気合いを入れチャンスを伺う。伺う・・れっれっれっのれぇー 知らぬ間に通り過ぎてしまったようだ。

101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_1336459.jpgフリーウェイではこの手のカーゴを引っ張って疾走する車を良く目にする。カーゴの中身は何ゾヤ?どうでも良い事だが。







101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_15203673.jpg午後3時過ぎ、定刻通りプラッツバーグに到着した。Plattsburghはニューヨーク州(画像赤部分)北部にある人口25000人ほどの小さな街で、合衆国で最も美しいく安全な地域の一つと言われている街なのだ。NY Cityからは車で6時間、カナダのモントリオールからは1時間ほどの位置になる。



バス停から大学まではタクシーで5分ほどで行く事ができる。事前にお迎えを頼んであった地元タクシーが待っていてくれたが、これに乗るの!思わずそう叫びそうになる。NYのYellow Cabもオンボロ車だが、ここのはそれに輪を掛け・・絶句する。


101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_7145347.jpg総生徒数は6000人ほど、学校のキャンパスはハッキリ言ってかなりデカイ。遠くの方に見えるビル群もすべて大学施設で、ちょっと大げさだが見渡す限り学校と言っても良い位だ。キャンパス内には12もの宿泊施設があり、ほとんどの学生はこの宿泊施設(Residential Hall)を利用している。娘が住んでいるのはBanks Hallと名前の付いた建物の2Fの部屋、早速荷物を運び入れレセプション参加のため着替えをする。

101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_14202314.jpgレセプション開催の時間は午後3時〜5時まで、時間は間もなく4時。そう、もうとっくの間に始まっているのだ。急がないと終わっちまうぜ!レセプションは中盤にさしかかろうとしているが、生徒とその親戚縁者でごった返している。立食パーティーのため部屋中に良い匂いが漂っている。ん〜ん、そう言えば今日は朝から何も食べていない。全員揃って取り敢えず食い気が先に立つが、私はどちらかというと食い気より用意されたシャンパンが気になってしょーがない。シャンパンサービス用に用意されているグラスはどうやら記念に持ち帰る事ができそう、そう伝えるとみなシャンパンコーナーへまっしぐら。しめしめ、まんまと作戦成功だで。当然家族の分も私が飲み干す、デラウマだ。もう少しお代わりが欲しいところだが、空きっ腹にイッキに流し込んだもんだからもう既に足下がおぼつかなくなってる。好きなんだけどアルコールに強くない私、これ以上はやめておくことにする。調子に乗って酔っぱらってしまい、記念写真を撮るのを忘れてしまった。はっはっはー、あとで怒られた,,,,






レセプションは無事終えたが、まだ少し食べ足りない。今夜は娘の部屋でお泊まりすることもあり、夕食を調達がてら学内の食堂でお腹を満たす。実は、娘の部屋で部外者がお泊まりするのは御法度なのだが、卒業式参列者で町中のホテル・モーテルは満員御礼で打ち止め状態。卒業式の日取りが決まった年明け早々、娘にホテルの早期確保を頼んでおいたのだが、たくさんあるから大丈夫と、忙しさにかまけほったらかしにしてあった。式まであと一月というところで予約しようとしたところ全て満室。早い話、部屋が取れなかったのだ。野宿する訳にもゆかず、仕方なく誰にも内緒でお泊まり作戦を決行する羽目となった。誰にも知られずと一言でいってもそうたやすい事ではない。何を隠そう、ここはハッキリ言って女子寮なのだ。妻とばーちゃんは女性だからまだいいが、一応私は・・・。一晩中身動きもせず、一言も喋らず、などということはどだい無理な話で、トイレにも行くしシャワーを浴びてスッキリサッパリもしたいのだ。誰にも見つからぬよう迅速かつ隠密裏に行動せねばならない。なんだかんだと言って、結構ワクワクして楽しい気分だ。あ~、誰かに見つかってもーたらどうすんべ・・とか、その昔Young Manだった頃、チャンスがあれば一度はチャレンジしてみたかった女子寮進入、世の男性諸氏が一度は夢見たことがあるに違いない。たった今、否が応でもそれを決行せねばならないのだ。ふ、ふ、ふ.....楽しーなぁー ウキウキ。


101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_18264491.jpg明日の卒業式が終わると、休む暇なくNYへ戻らねばならない。大物は既に片付けてあるが、いまだ部屋の中の小物は手付かずの状態で散乱している。もったいないけど、買ったばかりの(3ヶ月前)電気スタンド・スポットライト・延長コンセントなどの電気製品は全てごみ捨て場行き。洗濯石鹸やシャンプー・リンス、30本ほどある洋服ハンガー、掃除道具・・etc すべてゴミとして処分、部屋の中には何一つ残しておいてはいけない規則になっている。


101 Families At The New York City Vol.5_f0052167_182706.jpg二段ベッドの上段は娘、下段は私、妻とばーちゃんは予備のマットレスを床に敷き寝る事となった。窓の外は明るいのだが、時間はすでに午後7時30分をまわっている。今の時期はだいたい夜9時頃までは明るいのだ。






部屋の小物類もすべて片付き、買い込んであった食料で夕食をすませる。さあ、いよいよ隠密行動の開始だ。まず娘がシャワーを浴びに行き様子を伺う、シャワールームは部屋の廊下を挟んだ斜め前にある。次に妻とばーちゃんが出かける。何事も無かったようで、涼しい顔をして戻ってくる。真打登場、とうとう私の番が回ってきたーワクワク。念のため、再度娘にシャワールームの場所を確認すると、おとーさんはあそこじゃないよ、廊下を突き当たって左に曲がり、もう一度左に曲がったところに男性用があるから・・見つからないように気をつけてね!ラジャー、左左へ行けば男性用が・・・はぁ?だんせいよう?ここは女子寮じゃないんけー(ムッとする私)。そうだよ、ここは女子寮だから私たちの使うシャワールームはマズイ、向こうにあるのは男の子用だから、そっちね!無防備な廊下でつながっていて、男子寮と自由に行き来できる女子寮なんて日本では絶対に考えられんわな。さすがわアメリカ・・・何考えとんじゃ(呆) ドキドキしながら廊下を歩く、よしよし誰もいない。渓流釣りで最も重要なテクニックの一つである、「ストーキング」がこんな所で役に立つとは思ってもいなかった。トイレを済ませシャワールームへ移動しする。おもむろにコックを捻ると・・・Cold waterの洗礼を受ける。ち、ち、ちべてー。5分ほど格闘したが、結局最後までちべたいまま終わってしまった。アメリカシャワー事情の悪さは噂には聞いていたが、まさか、ここで、わたしが... ... ... ・・・つづく
# by fly-cha | 2006-06-18 23:02 | こころ模様